"BLACK SIGN × MORNINGSTAR クロスロード展" Episode 7/8 其の一
いつも"BLACK SIGN Main Lodge"をご愛顧いただき誠にありがとうございます。
Main Lodgeにて行ったクロスロード展で作品を提供いただいた、
MORNINGSTAR山田氏「孤高の哲学者」による身の生き様を綴った物語を全8回に渡りご紹介させていただきます。
魂の籠った長文になりますが、是非ご一読ください。
Episode 7/8
黒い暗号
其の一
この度のクロスロード展に際し、
BLACK SIGNより依頼をお受けしたのは、
二作の「財布」
BLACK SIGN × MORNINGSTAR
そこに紡がれた「星の暗喩」と、
我々が創った「黒い暗号」を解読するのは、あなたです。
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其の一
MORNINGSTARの初作となった財布。
トラッカーズウォレット。
それは、14歳の石ころが初めて手にした始まりの革財布だった。
それが、岡本氏が選んだ一作目。
コインケースをファスナーではなく、
MORNINGSTARの別作のフラップ機構を
移植することはできないかと。
蓋を開けた時、また蓋があるという二重の驚き。
その奧には、語らずして語るものが、そこに生まれる。
そしてBLACK SIGNらしく、革も糸も全て「黒」のみ。
そんな氏の発想から生まれた作。
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その外装に目を向け、暫く眺めてみると。
その景色に見えてくる、
僅か数ミリの、小さな違和感。
それもまた、
MORNINGSTARが月に贈った
「星の暗喩」
見える者にだけ見える、軌道の交わり。
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訪れた、漆黒の夜。
見上げれば、二つの星がある。
大きな月 と 小さな星
内を開くと、そこに見える、
BLACK SIGN と MORNINGSTAR
二つの軌道が、天地を超えて交差した軌跡。
それは然るべくして交わった、必然の因果。
銘は「月蝕」
それは「現象」という、純然たる物語。
見える物しか見えなくなりつつある世界に、
純潔のロマンを。
BLACK SIGN
MORNINGSTAR