"BLACK SIGN × MORNINGSTAR クロスロード展" Episode 4/8 (後編)
いつも"BLACK SIGN Main Lodge"をご愛顧いただき誠にありがとうございます。
Main Lodgeにて行ったクロスロード展で作品を提供いただいた、
MORNINGSTAR山田氏「孤高の哲学者」による身の生き様を綴った物語を全8回に渡りご紹介させていただきます。
魂の籠った長文になりますが、是非ご一読ください。
Episode 4/8
核
(後編)
あとは、その舞台を一つ決めるだけ。
遡るように、引き出しの奥から引っ張り出した、
ガラクタの詰まった箱を開けると、
転がっていたのは、14歳の石ころが初めて手に入れた革財布。
使い倒され、ひび割れたその「革」には、
Harley-Davidsonという、鉄馬の刻印が鈍く色褪せている。
そこには、かつての石ころが諦めた、世界が一つに凝縮されていた。
拾い上げると、嗚咽のように熱く込み上げる記憶は、
雄々しく鼓動し、色褪せてはいなかった。
夢物語の舞台は決まった。
革、かつて命だったそこに、魂を繋ぐ。
この内なる「核」を「星」にする為に。
無から有は生まれるのか。
石ころは星になれるのか。
無知で無学で無謀な石ころが、
無垢のままに命を転がす。
燦然と輝く「星」の如く。
将に将たる「星」の如く。
見えるものしか見えなくなりつつある世界に、
純粋のロマンを。
夜が明ける。
世が明ける。
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[ 革 ]
革、それは生きた証。
革、それは死した証。
革、それは生と死の接合物。
革、それは天と地を繋ぐ物。
明けの明星、それは天と地を繋ぐ者。
MORNINGSTAR
The Earnest Leather Products
ーー それは命の道標 ーー
“ Earnest” それは、模造刀ではなく「真剣」である。